講師:北村 憲昭

   Noriaki Kitamura

 

 1949年12月12日神戸に生まれる。父はアマチュアコーラスの指揮者、父方の伯父は1988年に亡くなるまでニューヨークで指揮を、母方の伯父もやはり大阪音楽大学指揮科の名誉教授という一家の中で育った。

 12才よりフルートを習いはじめ、京都市立芸術大学に入学、吉田雅夫 伊藤公一各師に師事。大学卒業後指揮を日本の指揮者の第一人者山田一雄氏に師事し指揮法を学ぶ。その後、師のアシスタントを務めながら日本では数少ないオペラの経験を朝比奈隆氏のもとで積み、関西歌劇団指揮者として数多くのオペラのレパートリーを身に付けた。1981年ストラビンスキーの「エディプス王」を指揮し、デビューを果たす。

 1991年桂三枝氏の演出によるモーツァルトの「魔笛」の公演で「斬新な演出にも劣らぬ伝統的かつ格調高い指揮であった。」と高く評された。1994年チェコのオロモウツで開かれた国立モラビアフィルハーモニー主催のマスタークラスに於いて、シューマンの「交響曲第4番ニ短調」の演奏に、最高の解釈であったとの特別表彰を受け、その栄誉として当オーケストラとシューマン交響曲第1番と第4番のCD録音を行う。

 2011年よりスロバキア・フィルハーモニーとベートーヴェン交響曲全曲録音を開始。すでに、第5番、第6番、第7番を録音発売中。2017年1月第3番「英雄」を録音。7月発売予定。2013年2、9月にワルシャワ・フィルハーモニーと「火の鳥」「海」等を録音。好評発売中。

 論文「演奏の解析法」「旋律要素の解析」を執筆。著書に「音楽のマニュアル」「演奏のマニュアル」「合奏のマニュアル」「読譜のマニュアル」などがあり、これらは指揮者のホームページで見ることが出来る。http://nmayc.la.coocan.jp/